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S1850M

S1850Mは、広域検索用の長距離パッシブ電子走査アレイ(PESA)レーダーです。 S1850Mは、BAE Systems Integrated System Technologies(旧AMS UK)とThalesによって生産されています。 Thales Nederland SMART-Lレーダーの修正版です。 S1850Mは、400キロメートル(250マイル)の範囲で最大1,000個のターゲットの完全自動検出、追跡開始、追跡が可能であると宣伝されています。また、ステルスターゲットを検出する能力が非常に高く、短距離で大気圏外の物体を検出および追跡できるため、シアターバリスティックミサイル防衛システムの一部を形成できるとされています。

S1850Mの初期生産契約は2001年に締結されました。英国用に2つ、フランス用に1つ、イタリア用に1つ、ツーロンをベースとする一般的なプロトタイプを使用2005年には、英国でさらに5つ、フランスで1つ、イタリアで1つについて、後続契約が締結されました。 S1850Mのさらに強力なバージョンは、実際にはSMART-L-EWC(早期警告機能)レーダーと呼ばれる現在のSMART-Lレーダーの更新バージョンである、オランダ海軍によるテスト中です。これは、弾道ミサイルを検出することができる検索半径が大きく、弾道ミサイル防衛では2000 km、防空では480 kmの追跡範囲があります。 SMART-L EWCは、完全な柔軟性を特徴とするプログラム可能なPESAレーダーです。顧客のニーズに応じて、ライフタイム中に追加機能を導入できます。これにより、要件が進化した場合にレーダーが将来にわたって使用できるようになります。

用途

  • イギリス海軍:タイプ45駆逐艦およびクイーンエリザベス級空母
  • フランス:Horizo​​nクラスフリゲート
  • イタリア:オリゾンテ級フリゲート

現在のすべてのアプリケーションにおいて、S1850Mは主対空ミサイルシステムの長距離レーダー(LRR)コンポーネントです。 Type 45駆逐艦ではSAMPSON多機能レーダーとペアリングされ、Horizo​​n船ではEMPAR多機能レーダーとペアリングされます。

2009年2月11日、タレスは、S1850Mレーダーが英国海軍のエリザベス女王級航空母艦に搭載されることを示唆しました。